天然藍について

藍の葉を発酵させたすくもに灰汁を加えて自然発酵させる「発酵建て」という方法で藍の色を引き出しています。天然の材料だけを使用していますので、体にやさしく、また使い終わった藍染の液も、土に還り循環することができる、環境に優しい染料です。

特徴1
発酵建ての藍染の色は深みのある複雑な色をしていて、他の染料では表現できないような色を楽しめます。はじめは少し赤みを帯びたような独特の藍色をしています。
使用して洗ったりすることによってより青みが冴えていき経年で少しずつ色味が変化していきます。
特徴2
発酵建ての藍染は色移りせず、色落ちもしずらいので、長い期間使用していただけます。発酵建ての藍は色の粒子が大きく生地にしっかり定着するので色落ちがしずらくなります。
特徴3
天然の素材だけを使用して染めているので、肌に優しく、赤ちゃんや、肌の弱い方でも安心して着れます。
特徴4
発酵建ての藍で染めることで、生地が丈夫になり、長持ちします。
特徴5
抗菌効果や、防虫効果があると言われています。

絞りについて

絞り染めは糸で縫って絞ったり、糸や輪ゴムで括ったり、板で締めたりして、絞った部分を防染して模様を出す技法です。

絞り染めは生地の厚さや種類、絞るときの糸の引っ張り具合、絞られた布を空気に触れさせる加減でも染め上がりの表情が変わります。

一枚、一枚、これらの様々な絞りの技法を使用して、丁寧に染めています。

糸染めと機織りについて

白の糸を様々な濃さに藍染めしています。その糸を使って手織りした作品をポーチやアクセサリーに使用しています。

天然藍染め商品の価格について

すくもを使った発酵建ての藍染めはどうしても少し価格が高くなってしまいます。

すくもの生産は農家の方がタデアイの葉っぱを生産し、収穫、乾燥させてから、さらに百日間発酵させて作っています。とても手間のかかる工程で作られており現在では徳島、播磨、北海道など限られた農家の方のみが生産しています。またとても手間がかかるものですからすくもの価格もかなり高価なものです。

染めの工程では、発酵建ての染液を作るのに最低でも1週間かかり、染めれる状態を維持管理するために毎日調子を観察し、必要であれば貝灰、ふすまなどで調整をします。

ひとつずつ最低でも4,5回は重ね染めしています。絞りも一つづつ手作業で絞っていきますのでプリントのような大量生産はできません。

このような工程から、一般に目にする商品より割高になります。

できるだけ多くのお客様に天然の藍染めを使用してほしいので、直販のみにし、できるだけ販売価格を抑えれるように努力しています。